「Lalala」は、虐待から逃れるために家を飛び出した耳が聞こえない少年と、そのとき道で出会った野良犬の、20世紀初頭のボリビアの伝説を物語っている。
少年は路上生活をするうちに、人々の持つ苦しみを見つけ出し、“la la la"という彼の声でその苦しみを治すことができる才能を発見する。
少年、老人、らい病患者の3人は一緒に、エル・ティオという悪魔が住む、廃鉱となったポトシ鉱山を目指す。
少年は耳が聞こえないので悪魔に近づくことを臆せず、彼の“la la la”という声で、悪魔がもう人間に悪さをしないようにすることができる唯一の人間となったのだった。